W-02
こどもの進路案内所
親子の価値観のズレを、会話のきっかけに変える診断
通信制高校を検討する中学生と保護者のための診断 Web アプリです。21問の回答から8軸の価値観バランスを描き、親子の輪郭を重ねて見せます。企画段階からクライアントと協業し、設計・実装・運用まで担当しました。
課題PROBLEM
通信制高校には偏差値という一本の物差しがなく、情報も散らばっています。親は費用や進路実績を、子は通学のしんどさや居場所を見ていて、「いい学校」の意味がズレたまま話し合いが衝突になりがちでした。
はじまり — FROM ZERO
「診断を、正解探しの道具にしない。」
進路選びは点数で順位がつく世界ではありません。それなのに診断アプリは、つい「あなたに合うのはこの学校」と答えを出したがります。それをやると、結果が親子のどちらかを説得する材料に変わってしまう。
だからこの診断は、合否も点数も出しません。21問の回答から8つの軸で「何を大事にしているか」の輪郭を描くだけに留めました。親の輪郭と子の輪郭を重ねて見せると、差は「どちらが正しいか」ではなく「ここが違うね」という会話の入口になります。
1問1画面で、戻れて、急かさない。中学生が3〜4分で最後まで進める長さを優先しました。結果は PDF で書き出し、画面の中で完結させず三者面談の机に置ける紙にする——行政や教育関係者の声から固めた判断です。
技術的に難しいことはしていません。難しかったのは「正解を出さない診断」を、それでも満足して終われる体験に仕上げることでした。
設計判断DECISIONS
NOTE 01 — 主判断
結果は合否ではなく、8軸の輪郭
診断を「正解探し」にしないための判断です。重視していることの形を見せるだけに留めることで、結果が説得の道具ではなく自己理解の材料になります。
NOTE 02
親子の結果を重ねて表示する
ズレを対立ではなく観察対象にします。ふたつの輪郭の差は「どちらが正しいか」ではなく「ここが違うんだね」という会話の入口になります。
NOTE 03
21問・3〜4分で終わる長さ
中学生が途中で離脱しない設計を優先しました。1問1画面で、戻れて、急かしません。
NOTE 04
PDF 出力で相談の場に持ち込める形に
診断を画面の中で完結させず、進路相談・三者面談の机に置ける紙にしました。行政・教育関係者のフィードバックから固まった判断です。
体験への効き方FOR WHOM
自分が何を大事にしたいかが輪郭になります。言葉にしづらかった「なんとなく嫌」が軸の名前を得ます。
子どもの輪郭と自分の輪郭の違いが見えます。説得ではなく質問から会話を始められます。
印刷された結果を挟んで面談を始められます。ゼロから聞き出す負担が減ります。


運用IN OPERATION
kodomo-shinro.jp で公開中です。行政・教育関係者からのフィードバックを段階的に反映しながら運用しています。
TECH
React ・ TypeScript ・ Vite ・ Tailwind CSS ・ Recharts ・ Gemini API ・ Claude Code